転職を成功させるためのキーワードはいくつかありますが、その中でも特に重要なのがキャリアの棚卸しです。
景気に左右され、売り手市場であろうが、買い手市場であろうが、転職して満足した結果を得るためには、キャリアの棚卸しは必要不可欠です。

現在に至るまでの職務経歴を洗い出し、自分の歩んできた方向性や担当職務における発揮能力、習得スキルを再確認することにより、将来自分が何をしたいのか、どのように自分自身を成長させたいのかがはっきり見えてきます。
また、自分の強みや弱点を認識することにより、企業の求める人材像と自分のキャリアが見合っているかどうかの判断もできます。

転職ではどの時代でも即戦力を求められることが多いのは事実。
採用されても期待される能力や実力を十分に発揮できないと、希望とはかけ離れた処遇に甘んじる結果となります。
最悪の場合は、即解雇ということもあり得るわけです。

キャリアの棚卸しでは、自分自身を客観的に見つめ、できるだけ具体的に書き出すことが大事です。
以前にまとめた内容を再度見直してみましたので、これから転職を考えている方は、参考にしてください。


自分のやりやすい方法や書式で書き出せばいいのですが、一般的には担当した職種ごとに、次のような手順で書き出すと、スムーズにキャリアの棚卸しができるでしょう。

   ①いつ、どのような職務を担当したか。細かなこともすべて書き出してみる。
   ②その職務の設定目標と成果はどうであったか。1つひとつできるだけ具体的に。
   ③その成果をもたらした主な要因は何か。自分を飾らずに正直な気持ちで書き出してください。
   ④その職務における成功事例と失敗事例は何か。
   ⑤その職務ではどのようなスキルが必要とされたのか。
   ⑥新たに習得したスキルは何か、あるいは習得しようとしたスキルは何か。
   ⑦自己評価はどうであったか、他者からの評価はどうであったか。
   ⑧その職務の満足度はどうであったか。
   ⑨その職務で苦労した点は何か。改善しようとした点は何か。
   ⑩その職務全般を通じて、アピールできるポイントは何か。

キャリアの棚卸しは、単に職務経験の推移を振り返るだけではなく、自分の人生観や仕事の価値観の推移を振り返ることにもなります。
自分自身を深く掘り下げずに安易に転職すると、後悔する危険性が高くなるでしょう。

転職に成功するというのは、再就職が決まった段階をいうのではなく、その仕事に対して心から満足感を得ることができた状態をいうのではないでしょうか。
転職を成功に導くために、まずはキャリアの棚卸しをしっかりと行うこと。
これが転職に成功する一番近道であると思います。